プレートテクトニクスとは?
大陸の移動、山脈、地震、火山をつなぐ地球の仕組み
地球の表面は、動くプレートに分かれている
地球の外側は一枚岩ではありません。地殻と最上部マントルからなる硬い岩石圏が、十数枚の主要なプレートと、さらに小さなプレートに分かれています。厚さは数十〜数百kmほど。その下の、長い時間では流動するマントルの上を、ゆっくり動いています。
何百万年、何億年という時間で見れば、この動きは地表を一変させます。山脈をつくり、海を開いたり閉じたりし、地震や火山活動を起こし、パンゲアのような超大陸を集めては分裂させてきました。
プレートの速度は一般に年に約2〜10cm。爪が伸びる程度の小さな動きでも、1億年では数千kmに達します。
プレートを動かす力は?
大きなエネルギー源は、地球内部から逃げていく熱です。マントルの岩石は熱せられて上昇し、冷えると沈むという非常にゆっくりした流動を起こします。プレート運動は、この地球内部の循環と結びついています。
重要な力のひとつが、沈み込むプレートが後ろを引っ張るスラブプルです。古く冷えて重くなった海洋プレートがマントルへ沈むと、その重さによって、残りのプレートも引かれていきます。
プレートの境界は大きく3種類
広がる境界:新しい海底ができる
プレート同士が離れると、マントルからマグマが上がり、新しい海洋地殻をつくります。代表例は大西洋中央海嶺で、アイスランドはその上にあります。陸上でも同じような伸張が起き、東アフリカ大地溝帯のような裂け目をつくります。
せばまる境界:沈み込みや大陸衝突
プレートが近づく境界では、一方が他方の下へ沈み込むことがあります。海洋プレートと大陸側が接すると、密度の高い海洋プレートが沈み、海溝や火山帯などができます。大陸同士の場合はどちらも沈み込みにくく、地殻が押し縮められて大山脈になります。ヒマラヤはその例です。
ずれる境界:横方向にすれ違う
2枚のプレートが横方向にすれ違う境界は、トランスフォーム断層になります。カリフォルニアのサンアンドレアス断層が有名です。地震が多い一方、境界そのものに伴う火山活動は一般に限られます。
どんな証拠がある?
ウェゲナーは1912年に大陸移動説を提案しましたが、プレートテクトニクスが広く受け入れられたのは1960年代です。次のような証拠が、その成立と現在の理解を支えています。
- 海嶺の両側に対称に並ぶ磁気の縞模様。海底の岩石が、地磁気の逆転の歴史を記録しています。
- 海底の岩石は海嶺で最も若く、離れるほど古くなります。
- 海を隔てた大陸同士で、輪郭、岩石の種類、化石が対応します。
- 現在のGPS観測でも、プレートが実際に動く様子を直接測定できます。
大陸移動は生命の歴史も変える
パンゲアの形成は、それまで別々に進化していた生態系をつなぎました。生物は分布を広げ、互いに競合するようになります。逆に分裂は集団を隔て、大陸ごとの独自の進化を促しました。
大規模な火山活動も、繰り返し気候を変えてきました。約2億5200万年前のシベリア・トラップの活動は、ペルム紀末の大量絶滅の主因と考えられています。海洋生物種の最大約96%が失われたとする推定もある、生命史上最大級の危機です。
インタラクティブ地図で時間をさかのぼると、大西洋が狭まり、大陸がパンゲアへ集まる様子をたどれます。
地質時代(紀)
12の紀それぞれの地図、恐竜、気候。