南アメリカの3億年の旅:アフリカと別れ、北米とつながるまで

2026年5月13日

南アメリカはこの3億年で、超大陸の一部から独立した大陸へ姿を変えました。アフリカとの分離、長い孤立、北アメリカとの接続。そのたびに地形も気候も生き物も変わってきました。

約3億年前:ゴンドワナの南側にあった

石炭紀の南アメリカはゴンドワナの一部で、東側にアフリカ、南側に南極がつながっていました。北米側との位置関係も現在とは異なり、パンゲアの形成に向かって陸地が集まっていました。

当時は寒冷な時期で、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどに氷河の痕跡が残っています。現在の熱帯林からは想像しにくいものの、南アメリカの一部は氷床に覆われていました。

約2億年前:パンゲアが分裂し始める

パンゲアの分裂が始まっても、南アメリカとアフリカはまだ地続きでした。一方、北側では大西洋が開き始め、北アメリカがヨーロッパやアフリカから離れていきます。

内陸の気候も変化し、乾燥した地域が広がりました。陸地のつながりが残るうちは、初期の恐竜たちが南アメリカ、アフリカ、北アメリカの間を移動できました。

約1億3000万年前:南大西洋の誕生

南アメリカとアフリカの間に裂け目ができ、南から北へ分離が進みました。初めは細い海路だったものが、やがて南大西洋へ広がります。

孤立すると、生き物は独自の進化を始めます。後には巨大な地上性ナマケモノやアルマジロなど、南アメリカならではの哺乳類が発達していきました。

南大西洋が十分に開くまでには、数千万年を要しました。白亜紀の地球を変えた大きな地質イベントです。

約300万年前:パナマ地峡が南北を結ぶ

長く海で隔てられていた南北アメリカは、約300万年前ごろにパナマ地峡を通じてつながりました。南アメリカにとって、長い孤立を終える大きな変化でした。

シカ、ウマ、大型ネコ類などが北から南へ、地上性ナマケモノやオポッサムなどが南から北へ移動しました。この交流は「アメリカ大陸間大交差」と呼ばれます。

よくある質問

南アメリカは昔も南半球にあった?

ここで扱うゴンドワナから現在までの期間には、主に南半球にありました。ゴンドワナ時代はより南に位置し、氷河に覆われた地域もありました。

現在のアマゾン熱帯雨林はいつできた?

現在の姿になるまでには長い変化があり、アンデスの隆起によって湿潤な環境や水系が変わった後、熱帯林が大きく広がりました。

南アメリカは今も動いている?

はい。アフリカから離れる方向へ年に約3cm移動し、南大西洋は今も広がっています。

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