南アメリカとアフリカはなぜ形が合う?大陸移動の証拠

2026年5月25日

世界地図で南アメリカを東へ動かすと、ブラジル北東部の張り出しがアフリカのギニア湾側に収まるように見えます。これは大陸移動説の手がかりでした。ただし証拠は、海岸の形だけではありません。

海岸線より、大陸の縁を見るとよく合う

ブラジル北東部と西アフリカの海岸の対応は分かりやすく、地図製作者たちは17世紀にはすでに注目していました。ナタール付近の張り出しとギニア湾側の形は、その代表例です。

現在の海岸線は侵食や堆積、海面変動で変わっています。海中の大陸の縁、例えば水深約900m付近の輪郭を使うと、よりよく合うことが知られています。

岩石や山地の帯もつながる

ブラジル東部のサンフランシスコ・クラトンと中央アフリカのコンゴ・クラトンには、年代や性質の対応する岩石があります。両大陸を元の位置に戻すと、これらの古い地質体もつながります。

ブラジル南東部のリベイラ帯や、アフリカ南西部のダマラ帯・カオコ帯などにも対応関係があります。海岸の見た目だけでなく、大陸内部の地質構造が同じ歴史を示しているのです。

割れた器を合わせると模様がつながるように、大陸を復元すると岩石の帯が対応します。これが大陸移動を裏づける証拠になります。

化石にも共通する顔ぶれがある

約3億年前ごろの淡水性爬虫類メソサウルスの化石は、ブラジルと南アフリカから見つかります。広い海を泳いで渡ったと考えるより、両地域がつながっていたと考える方が自然です。

グロッソプテリスという種子シダも、南アメリカとアフリカを含むゴンドワナの各大陸に分布します。現在の大西洋を越えた化石の共通性は、失われた陸のつながりを示します。

よくある質問

ウェゲナーより前にも形の一致は知られていた?

はい。1620年にはフランシス・ベーコンが両岸の形に言及し、その後も注目されました。ウェゲナーが大陸移動説を体系的に提案したのは1912年です。

完全にぴったり合うの?

完全ではありませんが、大陸の縁を使うとよく一致します。分離後の約1億3000万年に起きた変形や侵食も考慮する必要があります。

どうしてこんなによく合うの?

もともと同じ陸地が裂けてできた縁だからです。その後の変化はあっても、分裂した大陸の輪郭には対応が残っています。

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