アフリカの3億年の旅:パンゲアの中心から現在へ

2026年5月16日

インドやオーストラリアの大移動と比べると、アフリカの緯度変化は小さなものでした。それでも周囲の大陸との位置関係は大きく変わり、海や山脈を生み出してきました。

パンゲアの中心に位置したアフリカ

約3億年前、アフリカの周囲には、北に北アメリカとヨーロッパ、西に南アメリカ、南側に南極やインドが集まっていました。北東側にはテチス海が入り込み、アフリカはパンゲアの中心付近を占めていました。

西部、中央部、南部には35億年以上前にさかのぼるものも含め、古いクラトンが残っています。何十億年も存続した先カンブリア時代の地殻が、大陸の土台となりました。

周囲の大陸が次々に離れていく

パンゲアの分裂とともに、大西洋が開いて北米側が離れ、インドなどのゴンドワナの断片も分離していきました。西側の南アメリカも、数千万年をかけて離れていきます。

約1億年前には、アフリカの周囲で海が広がっていました。その一方、アフリカ自身の北上によって、北側のテチス海は次第に狭まりました。

テチス海が狭まり、山脈が生まれる

アフリカの比較的ゆっくりした北上も、数千万年積み重なると大きな変化を生みます。ヨーロッパ側との間にあったテチス海は押し縮められ、海底の堆積物も変形しました。

アルプス、ピレネー、モロッコのアトラスなどの山地には、こうしたプレートの接近と衝突の歴史が刻まれています。地中海は、テチス海の歴史を引き継ぐ海です。

現在の山脈の岩石にも、かつての海底の記録があります。アフリカとヨーロッパの接近は、地中海周辺の地形を今も変えています。

これからのアフリカ:北では衝突、東では分裂

アフリカは現在も年に約2cm北へ動き、地中海の周辺ではプレートの接近が続いています。一方、エチオピアからケニア、タンザニアへ延びる東アフリカ大地溝帯では、大陸が引き伸ばされています。

この動きが続けば、数千万年後には東アフリカの一部が離れ、新しい海盆ができる可能性があります。紅海やアデン湾は、大陸分裂が海の形成へ進む過程を考える手がかりです。

よくある質問

アフリカはなぜ移動が小さく見えるの?

パンゲアの中心付近にあり、ほかの陸塊が周囲から離れる配置だったことが関係します。ただし比較する基準によって移動量は変わり、アフリカ自体も動いています。

アフリカは将来分裂する?

東アフリカでは現在も伸張と分裂が進んでいます。数千万年後には新たな海ができる可能性があります。

地中海はいずれ閉じる?

アフリカとヨーロッパの接近が続けば、長期的には縮小・閉鎖するシナリオが考えられます。数千万年単位の変化です。

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