パンゲアから最も遠くへ移動した国は?

2026年5月4日

約2億年前からパンゲアが分裂すると、陸塊はそれぞれ違う方向と速さで移動しました。特に長い旅をしてきた土地を、現在の国々に重ねて見てみましょう。

インド:南極付近から8000km以上

主要な陸塊の中でも、インドの移動は際立っています。赤道の南、南極に近い位置から、速い時期には年に20cmほどで北上し、8000km以上を進んで約5000万年前にアジアへ衝突しました。

衝突によってヒマラヤとチベット高原が形成されました。現在も年に約5cmの速さで北へ押し進んでおり、その旅は終わっていません。

オーストラリア:今も速い北上を続ける

約3500万年前ごろまでに南極からの分離が進んだオーストラリアは、その後2500km以上北へ移動しました。現在の速度は年に約7cm。主要な大陸プレートの中でも速い部類です。

約5000万年後には東南アジアとの衝突が進み、新しい山脈が生まれると考えられます。インド洋と太平洋を結ぶ海路も、現在とは大きく変わるでしょう。

グリーンランドと北アメリカ:大西洋の向こうへ

北大西洋の拡大に伴い、北アメリカとグリーンランドはヨーロッパから数千km離れました。インドほど速くなくても、長い時間が大きな距離を生みます。グリーンランドとスカンディナビアの間には、約6000万年かけて広がった約3000kmの隔たりがあります。

北アメリカはヨーロッパに対して西へ移動しており、大西洋は現在も年に約2〜3cmずつ広がっています。

移動が比較的小さかった土地

対照的なのがアフリカです。パンゲアの中心付近にあったため、インドやオーストラリアほど大きく緯度を変えていません。ただし回転や北上は起きており、サハラの気候も大きく変わりました。

カナダ、西アフリカ、オーストラリアなどの古いクラトンは、長期間壊れずに残った安定した大陸地殻です。「変形しにくいこと」と「移動しないこと」は同じではなく、それらもプレートとともに動いています。

よくある質問

最も遠くへ移動したのはどこ?

代表例はインドです。南極に近い南半球から現在のアジア南部まで、8000km以上移動したと見積もられます。

移動が小さかった大陸は?

緯度の変化という点ではアフリカが挙げられます。パンゲアの中心付近に位置し、比較的狭い緯度範囲にとどまってきました。

昔の移動距離はどうやって分かる?

現在の速度はGPSで測れます。過去の位置は岩石に残る古地磁気や化石、対応する地質を組み合わせて復元します。

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