恐竜時代のフィンランドはどこにあった?
2026年4月16日
長い冬と凍った湖、北方の森で知られるフィンランド。ところが恐竜が生きた約2億3000万〜6600万年前には、現在より南に位置し、温暖な亜熱帯の環境を経験していました。
ジュラ紀には今の地中海に近い緯度に
約1億5000万年前、現在のフィンランドにあたる土地は、およそ北緯40〜50度にありました。地球全体も現在より暖かく、大規模な極地氷床はなかったため、この緯度にも亜熱帯の森林が広がっていたと考えられます。
フィンランドはヨーロッパ、アジア、北アメリカからなるローラシアの一部でした。北方の浅い海がスカンディナビアの一部を覆い、現在のフィンランドにも水没した地域があった可能性があります。
パンゲアの時代の位置と、さらに古い岩盤
約2億5000万年前には、フィンランドはユーラシアの陸塊の一部として、およそ北緯30〜45度にありました。内陸は温暖で乾燥し、東側の比較的新しいウラル山脈による雨陰の影響も受けていたと考えられます。
フィンランドの先カンブリア時代の岩盤には、30億年以上前のものもあります。ヨーロッパでも最古級の岩石で、恐竜が登場した時点ですでに途方もなく古い土地でした。
フィンランドの基盤岩の一部は30億年以上前にできました。恐竜の時代より、はるかに長い歴史を持っています。
どのくらい北へ移動した?
過去約2億5000万年で、緯度にして約20〜25度、距離では約2200〜2800km北上したと見積もられます。移動は少しずつ進み、平均すると年に1〜2cmほどの規模です。
こうして温暖な地域の土地は、世界でも特に北に位置する国のひとつになりました。長い気候変化を経て到来した氷河時代には、氷が古い岩盤を削り、現在の湖沼地帯の地形を形づくりました。
よくある質問
恐竜時代のフィンランドは熱帯だった?
熱帯というより、温暖な亜熱帯です。ジュラ紀には現在の地中海に近い緯度にあり、地球全体も今より暖かい状態でした。
フィンランドにも恐竜はいた?
フィンランドでは恐竜の化石は見つかっていません。中生代の一部の時期に海に覆われていたことや、氷河が堆積岩を削ったことも、記録が乏しい理由です。
なぜ今はこんなに北にあるの?
ユーラシアプレートの一部として、何億年もかけて北上してきたためです。現在のヨーロッパを形づくったプレート運動が、その位置も変えました。