フィンランドはどのくらい動いた?大陸移動の速さを計算
2026年5月1日
プレートの動きはとてもゆっくりです。それでも何億年も積み重なれば、移動距離は数千kmになります。ユーラシアプレート上のフィンランドを例に、その長い旅を数字で見てみましょう。
現在の移動速度は年に約2〜3cm
フィンランドを載せるユーラシアプレートは、アフリカプレートに対しておおむね北東へ、年に約2〜3cm動いています。100万年なら約20〜30kmに相当します。
パンゲアの時代から約2億5000万年の間に、フィンランドは緯度で約20〜25度、距離で約2200〜2800km北上したと見積もられます。ただし速度も方向も一定ではなく、プレート配置とともに変わってきました。
身近な時間に置き換えると
年に2cmという速さは、爪が伸びる速さと同じくらいの規模です。髪が数週間からひと月ほどで伸びる長さにも近く、人の感覚ではほとんど止まっているように思えます。
年に2cmと仮定すると、80年で1.6m、1000年で20m、100万年で20kmです。億年という時間をかければ、三畳紀の位置から現在のフィンランドまでのような、数千kmの差が生まれます。
一生の間には目立たない数cmの動きでも、何百万年、何億年と続けば、地球の地図を変えてしまいます。
主な時代のフィンランドの位置
- 約2億5000万年前(三畳紀):およそ北緯30〜45度。現在の地中海に近い緯度の、温暖な地域にありました。
- 約1億5000万年前(ジュラ紀):およそ北緯40〜50度。まだ温暖で、スカンディナビアの一部には北方の浅い海が広がっていました。
- 約6600万年前(白亜紀末):およそ北緯50〜55度。温暖な温帯の気候でした。
- 現在:北緯60〜70度。長く寒い冬と短い夏がある、世界でも特に北に位置する国です。
よくある質問
パンゲアの時代から何km動いた?
北への移動は約2200〜2800kmと見積もられます。緯度で約20〜25度分です。
現在も動いている?
はい。アフリカプレートに対しておおむね北東へ、年に約2〜3cm移動しています。
このまま北極点まで行く?
単純には予測できません。地質時代を通じてプレートの向きや速さは変わるため、現在の動きをそのまま延長することはできません。